プリントパック調査|ビジネス分析

※当記事はアフィリエイト等を目的として、取材費又は商品の提供を受けた上で記事を掲載しています。   

プリントパック(株式会社プリントパック)はどんな会社

プリントパックという名前を知っているだろうか。もしかしたらあなたは総務部かどこかに所属していて、名刺なんかを発注していれば知っている可能性が高いのではないでしょうか。実際に編集部のこの文章を書いている私は自分の名刺の他、編集部全員の名刺を発注する役目に置かれているので、プリントパックの事は以前から知っていた。そして、格安で印刷発送をしてくれる印刷会社であるというのが、簡単に説明した時のプリントパックのイメージだろう。今回はこのプリントパックについて調査をして行こうと思う。

まず、プリントパックがどの時代に生まれたのかという点だが、プリントパックの設立は1970年6月とかなり古い企業だ。実際、ネット印刷に強みを持っている企業がそれくらい古い設立なのかと疑ってしまうほど歴史を持っている会社である。現在が2018年なのだから、すでに48年も企業を存続していることになる。おおよそ50年も会社が継続する確率を考えると0.7%程度しかないと記憶しています。つまりものすごく確率の低い競争に勝ち残らないと50年も会社を継続する事はできません。それくらいシビアな経営を乗り切ってきた会社であると言えます。

また、2つ目の特徴としては創業から今に至るまで「印刷」という事業一筋で継続してきたことが大きな特徴であると思います。実際に、事業の柱は約50年も企業を存続させていれば変わっていってしまうことがあります。それは時代によって変化し、進化するのですから当たり前と言えば当たり前です。しかしながら、そんな印刷という業界において、品質やサービスを変えながらも今尚同じ業界サービスを続けているのですから、印刷の事ならプリントパックに任せよう。そんなことが継続してきた時間と、同じことをやり続けているという内容から見て取れるのだと感じました。

ここでプリントパックのサービスサイトを紹介しておきます。

プリントパックの強み

プリントパックが長い期間に渡って存続してきている。つまりそれは、お客様から厚い信頼をえて、商売として認めてもらえているからこそこれだけの時間、企業として存続してきたことを表しています。では、一体どのような強みがあって、企業としての成長、そして信頼を勝ち得てきたのでしょうか。そのプリントパックの強みについてご紹介します。

プリントパックの強み|その1:安い

プリントパックの強み。それはサービスサイトを見て、実際に他社の印刷と比較してみるとわかることなのですが、かなり印刷にかかる費用が安く設定されていることがわかります。ネット印刷は特に、印刷物にかかる費用面では革命を起こしてくれたと言っても過言ではない存在であると思います。そしてプリントパックはネット印刷が黎明期の頃から、ネット印刷サービスを引っ張ってきた中心的な企業です。

事実、ネット印刷というサービスが普及する前は、印刷は高いという印象を持っている企業担当者は非常に多かったと思います。また、印刷自体は高いものだというのが一昔前までの世間一般の常識だったのだと思います。つまりその常識から考えると、ユーザーは資金にゆとりのある大手企業が中心となっており、個人や町の商店、中小・零細企業には印刷というのは手の届かない存在となっていました。プリントパックはこの印刷というサービスをもっと身近なものにしたい、そのように考え、徹底的なコストダウンに着手しネットプリントのサービス普及を開始していったのです。プリントパックがサービスとして革新的だったのは、印刷に関わる費用を相場の1/10以下という値付けをして、印刷業界に革命的な価格を提示したことではないでしょうか。これにより印刷業界に革命が起きたのは間違いありません。

では、なぜそのような安さを提示することができたのか。その理由については下記の通りとなります。

業界最安値保証

プリントパックの凄い点は、印刷をする場合の同一仕様であれば、他社が安い場合は、ポイント還元することで同一価格を保証するサービスを導入しています。この業界最安値を保証するということは、その言葉の通り一番安いということをお客様に対して約束をする仕組みです。事実、どこにも負けない安さをこのようにしっかりと提示できる企業としての姿勢は、多くの人にとって印刷を身近なものにしたのではないでしょうか。また、価格プリントパックでは戦略チームが設置されており、印刷業界内の料金変動を日々リサーチし、そのリサーチ結果を自社のプライシングに反映させ続ける改善をすることで、業界最安値の維持に努めています。

広告戦略

プリントパックのユニークなアイディアはその広告戦略にあります。広告戦略という言葉を耳にすると、広告費がかかっているのだから、逆に費用は高く設定されてしまうんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。しかしながら、プリントパックは広告の戦略自体も費用を安く設定するための仕組みとして利用しています。この点が非常にユニークな箇所です。それは、広告を効果的にかけることにより、営業人件費を抑えることに繋げています。広告により顧客をしっかりと獲得し、オーダー数を拡大します。広告からネットで印刷の発注が完結することからも、この広告戦略がしっかりと効いていると言えるのではないでしょうか。何より、しっかりとオーダーをお客様から取ることで、工場の稼働率と生産性を上げ、コストダウンを実現しています。

オートメーション化

印刷は印刷機械の進化と共に生産性や効率化が進んでいる業界であると言えます。オートメーション化を進めることは、人件費や生産時間、人的ミスを大幅に削減につながっています。プリントパックでは、常に最先端の機械・システムを導入し、効率化やコスト削減を実現するだけでなく、従業員の負担軽減とともに生産性も向上することで、コストダウンにつなげています。

ワンストップサービス

プリントパックでは商品の受注から出荷までの全工程を自社で完結できるワンストップ体制を構築しています。外部に仕事を預けることによって、コストはその分だけ必ず発生してしまいます。その発生するコストを極限まで無くしていこうという体制を突き詰めた結果として、全行程をワンストップで対応できる環境を社内に構築しています。

全国送料0円

プリントパックの凄いところは、全国送料を0円に設定しているところだと思います。皆さんもネットでの買い物をした時に、思っている以上にお金がかかってしまったなと思うことがあると思います。その要因になっているのは間違いなく送料です。その送料をプリントパックは全国で0円として設定しています。プリントパックでの受発注はWEBから簡単にできる仕組みが構築されているため、日本全国からオーダーが集まるようになっています。そのオーダーを実はプリントパックが保有する日本全国に6箇所ある工場を使い分けることで、運送の最適化を図っています。また、運賃が最安値となる運送手段や便を自動判別するシステムを導入することで、驚きの送料0円を実現しています。

プリントパックの強み|その2:早い

プリントパックの第二の強みとして挙げられるのは注文から手元に届くまでの配達スピードが挙げられます。実際に印刷物を注文してから自分の手元に届くまでにかかる時間はどれくらいかかるのが一般的でしょうか。事実プリントパックなどのネット印刷以外の業者を利用するとわかることなのですが、数日から数週間程度は納品までにかかります。それだけ多くの時間を必要とするのは、注文を受けてから機械で印刷をかけ、印刷の出来を確認し、それをお客様に発送するという工程が入っているからです。しかしながら、そのスピード感ではお客様が叶えたい想いをタイムリーに届けることはできないという判断の元、プリントパックでは、スピードにかかる生産効率を徹底的に追求していったと言います。それが実現し、今ではなんと注文受付から納品まで最短12時間という、驚異的なスピードで納品できるスピード体制を構築することに成功しました。

では一体どのような仕組みが重なってこのスピード感を実現しているのでしょうか。その理由については下記の通りとなります。

見積もり時間がかからない

印刷物を実際に印刷しようとすると、どのような紙で、どのような用紙サイズで、またどれくらいの部数をするかによって、など多くのことを決定しなければ印刷物を実際に発注するとどれくらいの印刷費用がかかるのか、以前は知ることが出来ませんでした。というのも紙の品質によって値段は違いますし、印刷用紙のサイズによっても値段は変わります。また、印刷紙を決め、サイズを決定したとしても印刷部数が多ければ多いほどお得になるという仕組みが印刷業界には根付いているため、そこからさらに部数による価格変動が起きていました。この掛け合わせをネットプリントではネット上でデータベースとして構築して、即座にお客様の要望の費用がいくらなのかを知る手段として対応してきました。このようなことからも、ネット印刷の注文から納品までのスピードを飛躍的に向上させることに成功させてきました。

工場の稼働は24時間

見積もりの提示が早かったとしても、その注文を即座に工場で印刷工程に進ませることが出来なければ実際にお客様に納品するまでのスピードは絶対に向上しません。当たり前の理屈なのですが、これを実現するためにはいつでも注文に対応することが出来る工場を用意しなければならないことに繋がります。それは安くお客様に商品を提供したいという気持ちとは裏腹に、工場を稼働させることによって生まれるコストを吸収出来る体制を構築しなければなりません。つまりそれは、注文数を向上しその稼働に見合う商品供給が出来るような企業になることです。もちろん売上の拡大に繋がる部分なので喜んでやりたい部分ではありますが、プリントパックでは価格を下げるためにというお題目があります。同時にこの価格を下げ、納品までのスピードを向上させるという難易度の高いことを実現させる必要があったのです。実際にこの思いはどうなったかというと、プリントパックでは、1日1万件以上ものオーダーが生まれ、24時間工場をフル稼働させることが可能になりました。それによって、狙い通りに工場が稼働するまでオーダーを止めておく必要はなく、最適なタイミングで印刷に回すことができるようになりました。

スピード向上に関わる創意工夫体制

納品までのスピードを向上させようと考えると、様々なことが印刷にはついて回るようです。もちろん私も印刷業界の人間ではないのですが、かなり多くの工程が存在しています。プリントパックではその工程の全てを見直し、少しずつスピードが上がるように改修を重ねていった結果として、今の納品スピードが実現しました。素人でも想像がつくところは設備投資だと思います。プリントパックでは機械に対する設備を惜しみなく投資し、その印刷スピードを飛躍的に向上させることを実現したようです。また、人間が作業しなければならない箇所も徹底的にスピード短縮のための仕組みづくりに時間を費やし、一つ一つの工程においてスピード短縮を実施していったようです。さらには印刷という、インクを利用する特性を考え、速乾性のあるインクを利用するなど、その材料においてまで見直しを行なったようです。このように、機械にてスピードをあげる箇所、人によってスピードをあげる箇所、材料の選定によって納品までのスピードを圧倒的な早さに回収することに成功したようです。

プリントパックの強み|その3:簡単・安心

印刷の注文というと、あまり印刷に馴染みがない人は敬遠をしてしまうかもしれません。というのも、ネットプリントがこれほどまでに普及する前は、印刷物の注文には専門的な知識・技術が要るため、専門業者に依頼するしかありませんでした。だからこそ、印刷業者と話をするのは難解だし、あまりやりたい事ではないとされていました。しかしながらプリントパックではこの印刷業界の常識を壊し、ネットプリントは非常に簡単に出来るものだという認識を私たち利用者に与えてくれたものだと思います。というのも、いくらネット印刷とはいえ、利用方法が難解であれば誰もそのサービスを利用しないのは明らかです。誰でも簡単にネットで印刷の注文が出来る事を目指さない限り、ネットプリントという仕組みは定着しないのです。だからこそ、プリントパックは誰でも簡単にネットで印刷が出来る、いわば印刷通販という仕組みを構築したのです。また、インターネットから手軽にオーダーできるようになったことで、閉ざされていた印刷の世界をすべての人に開放されたのだと思います。それは年賀状を印刷するママであったり、家族で営んでいる飲食店のパパの名刺、そういったところまで印刷が普及する時代になったのだと思います。そして誰もがより安心・快適にご利用いただけるようにサービスの改善をし続けてくれているのがプリントパックなのだと思います。

では、どのようなことをして、「簡単・安心」ということを提示することができたのか。その理由については下記の通りとなります。

問い合わせの時間は驚きの朝9時から深夜1時まで

いくらインターネットで注文が完結するとは言え、初めて訪れたサイトで思うように印刷物がきちんとオーダーできるのか、それは利用する側からすれば非常に不安な点だと思います。それは間違えてオーダーしてしまえば、完成する印刷物は全く違うものとなってしまい、必要のない物になる可能性が高いからです。そういう懸念を払拭するためもあり、プリントパックでは驚愕の問い合わせ時間を設けています。朝9時から深夜1時までの対応をしていればほとんどのお客様が何か問題が起こった際に電話やメールにて質問をすることが可能になります。これは親切な対応であることは間違いありません。厳密に説明すると、プリントパックの設けているカスタマーセンターは、平日9時〜深夜1時までオープンしており、土日祝日も9時〜17時まで稼働しています。土日祝日は対応する時間が少し短いですが、十分に親切な対応であると言えるのではないでしょうか。見積りや発注方法、入稿データの作り方など、わからないことや困ったことがあったときも安心です。

テンプレート1,300種類以上

印刷が簡単であり、安心して印刷を誰もができるような状態を構築するのは簡単なことではありません。それだけ簡単に印刷に進む仕組みが求められてしまうからです。例えば年賀状を印刷したいというお客様がいた場合には、年賀状のデザインを複数取り揃えておかなければならないという現象が発生するのではないでしょうか。印刷物のデザインがもともと決まっている人というのはネット印刷を考えた時にあまり多くはありません。サービスサイトとしてどれくらいのデザインテンプレートを保有しているかによって、そこでお客様自体が意思決定をする確率を高めているのです。そしてそのことを追求した結果としてプリントパックでは、年賀状の作成テンプレートを1300種類以上用意しています。また、テンプレートを豊富に取り揃えるだけでなく、年賀以上以外の商品でも、IllustratorやPhotoshop、Word、PowerPointを使って誰でも簡単に印刷入稿データを作成できるテンプレートを多数用意しているようです。ここまでの仕組みをサイトに構築することによって、お客様の「簡単」という部分の満足度を高めようとしているのではないでしょうか。

入稿したデータが間違いがないか2分でチェックできる仕組み

印刷で気になるのは、入稿したデータに不備がないかどうかを確認できるかどうかではないでしょうか。先ほども違う箇所でお伝えしましたが、サイトを利用する側としては印刷をしようとしたものが間違って入稿されていたらと思うととても不安な思いをします。つまりは、入稿したデータが間違っていたかどうかを確認出来る仕組みがないサイトは非常に利便性が悪いという結論になります。その点をしっかりとプリントパックは考慮し、Webからの入稿時にその場で自動的にチェックするシステムを独自開発しました。多分この観点は印刷を長年やってきたこと、お客様の不安を少しでも解消したいという観点から独自にシステムを構築したのだと思います。また、発注後に通常であれば人が確認していた工程をシステム化することによって、「早さ」と「正確さ」を同時に進化させているのも特徴の一つではないでしょうか。また、ありがちな問題でいうと、入稿後にデータの不備が発覚し納期がずれてしまうといった心配がないのも良いですね。

最小ロットが「1」と、とても小さい

印刷をする場合、費用に関連する項目としてその発注する部数が関係してきます。これは裏を返せば発注する部数が多いときは値段が下がってきて酔いが、発注する部数が極端に小さい時は、利用者にはあまりメリットがない。つまり高い状態になってしまうということです。また、印刷は部数によって利益を確保しているビジネスモデルであるため、多くの印刷会社は最低発注ロットというものを設けています。それは発注する部数が最低100枚はないと注文を受け付けないよというようなものです。しかしながら、プリントパックではここでも常識破壊を行い、商品によっては最低の発注ロットを「1」というサービスを実現しました。これによってより印刷が身近になったのは言うまでもありません。

プリントパックの会社概要

会社名 株式会社プリントパック
創業 1970年6月
代表者 代表取締役社長 木村 進治
従業員数 931名
売上高 276億円(2017年4月期)
事業内容 インターネットを窓口とした印刷通販事業
本社 京都府向日市森本町野田3-1

まとめ

企業調査を進めていると、面白い企業に時折ぶつかることがある。もちろん調査を進めて行くとどんな企業でも面白いと思えるのは間違いないが、このプリントパックは印刷に革命を起こした企業として非常にユニークであり、面白い企業であることは間違いない。

何より、印刷が私たち一般消費者にとって非常に疎遠だったものを、これほどまでに身近にしてくれたのは何を隠そうこのプリントパックだと私は思っている。それくらい業界の常識を破壊し、新しい常識を打ち立ててくれた企業ではないだろうか。

何より、これからも進化するために改善の手を緩めず時代の進化と共に、企業が成長しているのを感じ取れる、見ていて楽しくワクワクする企業の一つであると私は捉えた。これからもプリントパックの大いなる活躍に期待したい。