荒井正昭が経営するオープンハウス|ビジネス調査

荒井正昭が率いるオープンハウスとは

オープンハウスについては首都圏に住んでいる人であれば、オープンハウスのことを知っている人は多いのではないでしょうか。テレビCMが非常にユニークであり、「東京に家を持とう」というキーワードが頭の片隅に残っている人も多いのではないでしょうか。

オープンハウスは東京23区を中心として、他には横浜・川崎・埼玉・名古屋で土地や戸建てを仲介する不動産会社です。そして、企画・開発、建設を担うオープンハウス・ディベロップメントと建築を請け負うオープンハウス・アーキテクトが力を合わせて、家づくりを実現しています。

ではなぜこれほどまでに「オープンハウス」が有名になっていったのでしょうか。その要因の一つとして、東京都内に一戸建てを安く持つことができる。これを実現しているからではないでしょうか。皆さんも「都心の一軒家」と聞くと、ほとんどの人は「高そうだなぁ」「自分には東京に一戸建てなんて夢のような話だ」「お金を持っている人が住むんだろうなぁ」などと思っているかもしれません。

ところが今、このような東京の好立地で手の届く価格帯の戸建て住宅を年収500万~1000万円の平均的な会社員が相次いで購入しています。そしてそれを手伝っているのが「オープンハウス」となります。

荒井正昭が育てたオープンハウスの成長

オープンハウスは2013年9月に東証一部に上場を果たしています。オープンハウスが上場して以来、年平均成長率32.1%という高い水準で継続して成長を続けています。創業20周年の2017年には3,000億円を突破し、2020年に向けて、さらに高い中期目標を掲げて今なお成長を続けているのがオープンハウスとなります。

また、ここ最近の6年間にフォーカスしますと、6期連続で売上・利益は拡大しており、その成長を6期続けて実現しています。成長が伴うということはそれだけ一般消費者に支持をされているということになりますので、多くの人が一戸建て住宅というカテゴリにおいてオープンハウスが魅力的であると実感しているのではないでしょうか。

ユニークなテレビCM

オープンハウスの大きな特徴の一つとして挙げられるのが、テレビCMではないでしょうか。ここでは語るよりもみてもらった方が早いと思いますので、オープンハウスのCMについてご紹介したいと思います。

「夢見る小学生 転校生」篇

このようにジャニーズ事務所のタレントをCMに起用し、さらにそのCM内容もとてもユニークなものになっているので、印象に強く残っている人も多いと編集部は捉えています。

オープンハウスを紐解く3つの特徴

オープンハウスを深く知るためには3つの特徴があります。その一つひとつに対して少しずつ説明をしていきます。

急成長

オープンハウスを不動産業界の中で調査しようとすると「急成長企業」というキーワードがついて回るのではないでしょうか。また、この認識は不動産業界だけに止まっている訳ではなく、ここ数年で急激な成長を遂げているという意味では、不動産業界だけでなく経済界全体での共通した認識として持っていただいた方が良いのかもしれません。

事実なぜそのようなことが言えるのかというと、日本経済においてバブル崩壊後の失われた20年の間で他の企業とオープンハウスを比較すると、他の企業は非常に成績を上げることに苦労をした低迷期だったと言えるとおもいます。そのような中でオープンハウスはこの失われた20年という中で、爆発的な成長を遂げています。

もちろんバブル崩壊後であっても成長産業と言われている「ITベンチャー企業」は高い成長率を実現してきました。しかしながら、新規産業であるIT企業も現時点においては、その成長の速度が失速し継続して成長を続けることは実現できていません。

その点で比較すると、オープンハウスの場合は止まることなく成長を続け、一部上場企業となった今も「1兆円」というさらなる夢に向かって成長を続けています。このようなことが企業から読み取れるからこそ常識を覆す“永続的な成長”を、オープンハウスは実現しようとしているのではないでしょうか。

驚異の成長スピード

オープンハウスは創業時にセンチュリー21・ジャパンのフランチャイズに加盟しています。そこで成長スピードがどの程度あったのかというと、創業から3年後にはセンチュリー21・ジャパンのフランチャイズの中で全国1位の営業成績を築いています。ただ、大きな歩みを実現していくために、同じ座組みの中にい続けることを良しとせず、センチュリー21・ジャパンのフランチャイズを脱退しています。

設立16年目で東証一部上場

この記事の冒頭でも説明をしていますが、オープンハウスが東証一部に上場を果たしたのは2013年となっています。設立から16年目で東証一部に上場するという、圧倒的に早いスピードでの上場を果たしています。ただ、オープンハウスが凄いポテンシャルを持っているのはここからだと編集部は捉えています。この東証一部上場を実現した後も、その成長速度を止めることなく、さらに上を見て成長していこうとする姿勢が企業体質として守られています。

業界平均を大きく引き離す成長率

オープンハウスが属している不動産売買市場はその市場規模が非常に大きく、約40兆円という規模を持っています。そして、その成長率は一般的には2~3%とされています。では、オープンハウス自体がどれくらい大きいな成長率を叩き出しているかというと、オープンハウスの直近5年間の成長率は実に30%以上となっています。これは公式サイトにもきちんと記載をされている事項のため、まず間違いはない数値ではないでしょうか。ただ、一般的な数値と比較した時に、この成長率は常識を覆す成長率であるのではないでしょうか。

実力主義|荒井正昭の思い

オープンハウスは徹底した実力主義を貫いています。もちろん実力主義をうたっているので、「年齢」や「性別」、「いつ入社したのか」等は一切関係のない評価システムを持っています。徹底しているという言葉をつけたのは、大学での専攻や前職での経験についても、同じように考慮しないようにしているようです。

実力主義として会社から問われるのはただ一つとなっています。それは、成長しようとすることで身につけていく力、つまり努力を重ねて身につけた力だけではないでしょうか。日々新しいことを吸収し、失敗を恐れず果敢に挑戦する姿勢、そして失敗したとしてもその失敗から何かを学びとる。そんな姿勢を持っている従業員が、成果の対価として高い報酬を得ることができるのではないでしょうか。

オープンハウスは実力主義を取り入れているので、上記のような努力によってもたらされる成果は当然ポジションや昇進にも反映されています。年齢問わずという意味では、新卒入社後わずか2年でマネージャーに昇格した社員もいるようです。そしてこのような公正な評価こそ、創業以来徹底して守り続けてきたオープンハウスの企業コンセプトであると言えるのではないでしょうか。

20代の管理職率76%

オープンハウスは努力によって生み出される成果があれば、かなりの速度で昇進をすることが可能になっています。それは、急成長を続けるオープンハウスだからこそかもしれないのですが、他の企業と比較して成長しているからこそ管理職のポストも急激に増えており、多くの若手社員がその責任あるポジションを手に入れ、さらなる成長を目指しているようです。

20代平均給与は最高額

上場企業の平均年収の調査では、オープンハウスが20代社員の平均給与が最も高い会社であることがわかっています。成果が給与に反映される。これは実力主義をうたっている企業では絶対に徹底して守らなければならないルールではないでしょうか。

若手の結婚率34%・持ち家率53%

オープンハウスに入社した新卒社員が驚くことの一つとして、入社2、3年目という若手社員の多くが結婚し、既にマイホームを取得していることで事例として挙げられるようです。もちろん、不動産業界に所属しているからこそ、マイホームというのは身近に存在しているのかもしれません。しかしながら、考えて見て欲しいのですが住宅を購入するということは、信用を得なければローンを組むことができないという現実がそこには存在しています。オープンハウスが口だけの実力主義ではなく、実力主義であるが故に高給だからこそ可能なことなのではないでしょうか。

荒井正昭が作り上げたビジネスモデル

不動産業界は、様々な規制によって制限を受けやすい業界だと言われています。もちろん、大きな金額が契約によって動く商品単価が高い業界となっています。個人で置き換えれば、一生に一度あるかないかの大きな買い物と言われています。だからこそ、買い物を失敗しないためにも、納得するまで時間をかける。それがつまり、ビジネススピードをゆっくりと歩ませる原因になっています。

しかしながら、オープンハウスはそうした業界的な慣習にとらわれず、常識にとらわれないビジネスモデルを確立しています。これは一体どういうことなのでしょうか。例を用いて説明しますと、オープンハウスの意思決定におけるスピードがその代表だと思います。仕入れにおいて、仕入れ金額が数十億円となれば、普通の企業であれば、もっというと今までの不動産業界における企業体質であれば、時間をかけて慎重に検討を重ねていくのが定説となっていました。

しかしながらオープンハウスでは、その日の情報はその日に決断するのが原則となっているようで、重要物件であれば緊急の役員会議を開催して決断を下す仕組みが構築されています。また、オープンハウスの特徴的な商品となっている「都心の狭小地に3階建を建てる」という戦略も、「ユーザーは広い住まいを求める」と決めつけてきた従来の業界の常識では考えられないものだったようです。

製販一体のビジネスモデル

オープンハウスでは土地の仕入れから設計、施工管理、販売までを一貫して自社で行うバリューチェーンを確立しています。これが実現出来ることによってエンドユーザーの趣味志向を素早く仕入れに反映し、エンドユーザーの本質的なニーズに即した商品作りを可能になっています。

都心に特化した住まいの提供

駅近の立地で、都心の狭小地に3階建てを提供しているのが公式サイトを見ているとよく伝わってきます。しかもそのどの住宅を閲覧・確認しても徹底したコストダウンで強力な価格競争力も実現しているのがよくわかります。これが合理性を重視する現代の生活者から熱く支持され、都心部での圧倒的なシェアの獲得に結びついているのではないでしょうか。

イノベーターとして「ポーター賞」を受賞

ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来し、真にイノベーティブな企業に対して贈られる「ポーター賞」というものがあります。オープンハウスはこの名誉ある賞を2016年に受賞しており、独創的なビジネスモデルや戦略が高く評価された一つの結果であると言えるのではないでしょうか。

オープンハウスの会社概要

代表者 代表取締役社長 荒井 正昭
設立 1997年9月
資本金 42億2,130万円
従業員数 2,301名(2019年3月末現在)
株式上場 東京証券取引所 市場第1部(証券コード 3288)
事業内容 居住用不動産の販売・仲介
戸建住宅の開発
注文住宅の建築請負
マンションの開発
投資用不動産の販売
許認可 宅地建物取引業免許 国土交通大臣(3)第7349号
不動産特定共同事業 許可番号 東京都知事 第106号
加盟団体 公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会
一般社団法人 不動産流通経営協会
一般社団法人 全国住宅産業協会
本社所在地 〒100-6312 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング12階(総合受付13階)

編集部のまとめ

オープンハウスを調べていくと、今までの不動産業界では実現しえなかった古い習慣を破り、新しい常識を打ちたてる企業になっているのがよくわかります。実際、その証拠としてこれだけのユニークなテレビCMを打ち出し、私たち一般消費者の認知度を底上げしていることからも、優秀な経営が出来ているのではないかと考えさせられてしまう一つの企業ではないでしょうか。

これまで成長してきた業績に注目されがちですが、今後の動きが非常に楽しみな、大きな意味でユニークな企業であると編集部は捉えています。